ホットヨガで頭痛やめまい、吐き気は熱中症?理由と対策、対応を紹介

ホットヨガを行う環境は、スタジオによって多少の誤差はあるものの、室温39度前後、湿度60%前後に保たれた室内です。

最初にホットヨガのスタジオに入った人はびっくりするかもしれません。

サウナほどは熱くないものの、むおーんとした空気がただよっています。

低温サウナ…真夏の体育館、そんな感じかもしれません。

湿度も高く設定されているので、ミストサウナなんかもすこし似ている環境かも。

ともかく、そこにいるだけで汗が吹き出る環境なんです。

そんな中で、ヨガを行います。

ヨガは激しい運動ではないものの、体幹をしっかり鍛えていきます。

ですので、人によっては、気持ちが悪くなったり、めまいをおこしたり、頭が痛くなったり…

まるで熱中症のような症状が出てしまうことがあります。

ここでは、そんな症状が出る理由と対処法、そして、そうならずに快適にホットヨガを楽しむための対策をお伝えしていきます。

目次

ホットヨガで頭痛やめまい、吐き気が起こる原因

水分不足

熱中症の症状の中に、熱疲労というものがあります。

熱疲労は、大量の汗をかいたとき、水分補給を十分にできず水分が追いつかないことで、からだの中が脱水状態になって、症状が出ます。

症状はおもに、倦怠感や悪心、頭痛やめまい、嘔吐などです。

ホットヨガは環境は真夏と同じかそれ以上。

水分補給が不十分な場合は、熱中症になる可能性もあります。

血圧が下がる

ホットヨガの環境は、血管を拡張し血流をよくするので、一時的に血圧が下がります。

血圧が下がった状態で、いきなり起き上がったり、あわてて急な動作をすると貧血のような症状が出てしまうことがあります。

酸欠

ホットヨガの最中、初心者の方にありがちなのが、ポーズをとることに夢中になりがちで、無意識に呼吸を止めてしまうこと。

こうなると酸欠状態になりやすく、酸欠状態になると頭痛やめまいなどが起こりやすくなります。

直前の食事

どんなスポーツもそうですが、直前の食事はよくありません。

胃が消化中の状態で運動をすると、吐き気や悪心の原因になります。

ましてやホットヨガは、高温多湿の環境ですから、他のスポーツよりも、気持ち悪くなりやすいです。

ホットヨガのレッスン前2時間は食事をしないように…と注意事項にかかれているのはこのためです。

しかし、あまりにも何も食べなさすぎた状態でも低血糖になって気持ちわるくなったりしてしまうことがあります。

自分では、そこまで空腹ではないと思っていても、体質や生活習慣などにもよりますが、食後5~6時間以上たった状態で、ホットヨガをする場合は低血糖になる可能性があります。

仕事が忙しく昼間きちんとランチを食べられなかった…そのまま仕事後に予約していたホットヨガに来た…なんて場合も注意が必要です。

デスクワークであっても頭をつかっていると糖は消費されていますよ。

 ホットヨガで頭痛やめまい、吐き気を起こさないためには?

では、どうすればリスクを減らし楽しくホットヨガができるのでしょうか。

 体調に違和感があればやめておく

まず一番大事なのは、健康な状態であることです。

風邪をひいていたり、どこかに不調があるときは無理をせずにレッスンをおやすみしましょう。

ただし、気分がふさいでいるときなどメンタル面がマイナスなときは、体に不調がなければホットヨガをすることで前向きになれたりすることもありますので、逆にレッスンに出てみることをおすすめします。

生理中の場合は、動けないほど生理痛がひどい場合はおやすみしたほうがいいですが、基本的に生理中を理由にレッスンはおやすみする必要はありません。

生理のときにはツライポーズのときなどは、無理をせずチャイルドポーズでおやすみしたりしつつ、自分のペースで参加することで、むしろ生理の辛さが緩和されることも期待できますよ。

ヨガはみんなに合わせる必要はありません。

自分のペースでやる、その日の自分自身と向き合うことのがヨガの本質。

休むときはいさぎよく休むことも大切です。

睡眠をしっかりとる

睡眠不足も様々な症状の原因になります。

ホットヨガは常温のヨガと比較して、体への負担も大きいので、「睡眠不足くらい」と甘くみるとレッスン中に体調が悪くなってしまうことも…。

しかし、慢性的に寝付きが悪かったり、睡眠が浅いと感じている人には、ホットヨガをすることで、睡眠の質がよくなることが期待できます。

最近流行している朝ヨガも、朝イチでヨガをすることで、しゃっきりすっきり体と頭を目覚めさせ、その後の仕事や勉強への切り替えがスムーズにできたり、集中力が高まったりといい効果が期待できます。

極度な睡眠不足のときは避けるほうがベストですが、睡眠をとっても体がすっきりしないとか、寝起きが悪い、寝付きが悪いなど慢性的なものがある方は、定期的なヨガはむしろおすすめです。

ホットヨガスタジオの利用の注意は守る

ホットヨガスタジオには、レッスン前にはこうしておきましょう、という注意事項があります。

例えば

  • レッスン前2時間は食事を控える
  • 必ず常温の水を1リットル以上用意する

などです。

レッスン前に食事をとってしまうと、レッスン中に気持ち悪くなったり吐き気をもよおす原因となります。

かといって、食後時間がたちすぎている場合も低血糖になったりスタミナが続かない場合があります。

どうしてもお腹がへりすぎていてパワーが出ない、でもレッスン2時間前を経過してしまってる…ということであれば、バナナやウィダーインゼリーなど軽くて胃の負担にはなりにくいもののパワー源になるものがおすすめです。

また、いくら2時間前までであっても、消化に時間がかかる揚げ物や、極端に多い量の食事などは避けたほうが無難です。

時間はあくまでも目安。

ホットヨガレッスン中に、消化中のものが胃にはないことが理想なのです。

また、お水は余るくらいを用意しておくこと。

そして、喉がかわいていないと思っても「お水をとりましょう」とレッスン中にインストラクターさんからアナウンスが入ったら、意識的にお水を飲むようにしましょう。

インストラクターさんからのアナウンスがなくても、「喉がかわいた」と自分が思ったタイミングで我慢せずにお水を飲みましょう。

ホットヨガレッスン中だけでなく、レッスン後も、意識的に水分は補給しましょう。

きちんと意識的に水分補給をすることで、頭痛や吐き気、めまいのリスクを減らすことができます。

また、香水など強い香りのするものをレッスン中につけるのはやめておきましょう。

自分にはいい香りだったとしても、自分は気にならないとしても、レッスンスタジオは密室でまわりの人との距離が比較的近いです。

周囲の人の吐き気の原因になることもありますよ。

早めにスタジオ入りをする

レッスン前に余裕を持ってスタジオ入りすることも大事です。

極端な話、大急ぎでダッシュして、店舗に到着し、大急ぎで着替えてレッスンギリギリにスタジオに入って、息をつくひまもなくレッスンが開始されて…

こんな感じでは、あまりよくありません。

スタジオに入るまでに息があがっていたり、ホットヨガスタジオの気温や湿度に体が慣れないままにレッスンがはじまる…

普段余裕をもってレッスンをうけると気持ち悪くなったりしたことがない人でも、たまたま時間ギリギリで慌ててレッスンを受けたときに、気持ち悪くなったりすることがあるくらいです。

できれば時間と気持ちに余裕をもってスタジオ入りし、レッスン前に、ホットヨガスタジオの高温多湿の環境に体をなれさせておきましょう。

数分スタジオ内でレッスン開始までに座っているだけでも、体への負担は全然違いますよ。

呼吸を通す

レッスン中の、「吸って吐いて…」というインストラクターのアナウンス。

これは、ヨガの効果を最大限に出すためのものではありますが、それに+して酸欠を防ぐためにも大事なものです。

インストラクターさんのアナウンスどおりに呼吸ができることが一番いいですが、呼吸をとめてしまうくらいであれば、多少ずれても自分のタイミングですったりはいたりしましょう。

ポーズに集中して、呼吸がとまってしまうのは一番よくありません。

意識して呼吸をすることで、吐き気やめまい、とくに頭痛を回避することができます。

ホットヨガ中に、吐き気やめまい、頭痛がおきてしまったら?

ホットヨガ中の熱中症のような体調不良の原因や、そういう症状が出ないための方法などを解説してきましたが、それでももし、レッスン中に体調が悪くなってしまったら、どうすればいいのでしょうか?

チャイルドポーズでおやすみする

ちょっとした違和感で、まだ余裕がありそうならば、まずはお水を多めに飲んでチャイルドポーズでおやすみします。

数ポーズおやすみして様子をみましょう。

おやすみしていると大抵ですと、インストラクターさんが声をかけてくれます。

「目立ってはずかしい」などとは思わないこと。

「ちょっと○○なのでおやすみしてます」と素直に伝えればOKです。

途中退出する

ちょっとおやすみしてみても、それでもなんだかよくならない…

そんなときは遠慮せずに、途中退出しましょう。

涼しいところへ移動し、シャワーをあびたり着替えるのはあとまわしでOK。

とりあえず楽な体勢になりやすみましょう。

熱中症の場合は、足を少し高くして休むと脳へ血がめぐりやすくなります。

レッスンスタジオによりますが、スタジオ内にスポーツドリンク類が売っているのであれば、そちらを飲むほうがおすすめです。

そして、できるのであれば、スポーツドリンクを水でうすめたもののほうが吸収率が高くなります。

少し改善して、シャワーや着替えをする場合でも、しめつけの強い服装への着替えは避けたほうが無難です。

たとえばですが、普段強いしめつけのガードルをはかれていたり、ウエストマークのベルトがお好きな場合でも、このときは着用せずにいてください。

少ししても、体調が改善しない場合は、無理して帰宅するのではなく、そのまま病院へ行くことをおすすめします。

まとめ

ダイエット効果などを期待して、ホットヨガをされている人は非常に多いです。

しかし、無理をしてホットヨガをしてもその効果が期待できるものではありません。

レッスン中にお水を多めにとったからといって、太るわけではありませんし、レッスン中にお水を我慢して汗をたくさんかいてレッスン直後の体重が大幅にへっていたとしてもそれは一時的なものであり痩せたのとは違います。

とにかく、無理をしないこと、そして、水分はしっかりとることが大事です。

ヨガを継続することのメリットはたくさんありますが、そのメリットを実感するためには、いい状態で無理をせずマイペースに継続することが重要です。

体調面などで何か不安や疑問があれば、インストラクターさんや受付のスタッフさんに遠慮なく相談してみるのもおすすめです。

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